飼い主さまが診療を受けやすいよう、土日祝日を含めて診察をおこなっています(金曜休診 2023年11月現在)。また、現在は診察時間内で救急対応もしています(あらかじめお電話した上でご来院ください)。
今後、夜間の救急に対応した夜間救急科、リニアックを用いた放射線治療が可能な放射線治療科(開設準備中)が開設される予定です。
「どこの診療科を受診したらいいか分からない」「CTやMRIなどの画像検査を依頼したいけど、どこの病院に受診すればいいか分からない」「大学病院に受診したいが、どうしても土日や祝日にしか病院に行けない」などお困りの方は、かかりつけの動物病院からご予約の上、どうぞご来院ください。
総合診療では、従来の高次医療病院での疾患・臓器別、外科系・内科系という縦割りの診療区分にこだわらず、飼い主さまの気になっている症状についてチームで治療にあたります。たとえば「元気がない」「不明熱」「体重減少」など、どの診療科に受診すればいいか分からない、あるいは高齢動物では基礎疾患など複数の病気があり、どの疾患に対する治療を優先すべきか判断に悩む事もあります。そのような場合に、適切な診断、治療を実施し、必要であれば各専門診療科と連携し、幅広く最善な獣医療を提供することが、総合診療科の役目です。併せて、症状が安定したのちに、かかりつけ医と連携して継続した治療を受けられるよう、飼い主さまの通院の負担を軽減していきます。
救急診療では,思いがけなく突然に発生する病気、たとえば持病の悪化や誤食、中毒や怪我などに対して適切に治療するという獣医療の原点を基本にしています。本センターの総合診療科は、予約診療ではあるものの、当日での緊急対応も可能な限り行える、救急診療の面を合わせ持っています。(なお、診療時間については今後変更する可能性があるので、あらかじめHPでご確認ください)
- どの専門診療科に紹介すればよいか分からない飼い主さまは、かかりつけ医から予約をお取りください(紹介状をお持ちください)。
- 緊急性が高い場合は、まずはかかりつけ医から受付へお電話下さい。
- 状態が急変し、臨時で診察を受けたい飼い主さまは、飼い主さまより受付へお電話下さい(紹介状がない場合、別に加算料金が発生しますのでご了解ください)。
画像診断では、治療や手術方針の判断に必要なCT検査やMRI検査などの画像診断を実施します。また、かかりつけ医からの画像診断の依頼や読影依頼も受け付けています。全身麻酔下での検査ですので、麻酔管理には専門の獣医師が携わります。
放射線治療は、外科的治療、抗がん剤治療にならぶ腫瘍に対する治療の選択肢のひとつで、小金井動物救急医療センターでは、放射線治療器を導入予定です。放射線治療は複数回の治療が必要で、なおかつ全身麻酔が必要ですので、麻酔管理には専門の獣医師が携わります。また、CTを撮影してから治療計画を立てる必要があるので、最初の受診から実際の治療開始まで1週間程度の時間がかかりますのであらかじめご了解ください。
本センターでは土日祝日も治療が可能なため、飼い主さまの多様なライフスタイルに合わせた画像診断ならびに放射線治療を提供していきます。
- 画像診断をご希望の飼い主さまは、まずはかかりつけ医からご予約をお取りください。なお、どの検査が適切かを含めて全身状態の判断のため、総合診療科をまずは受診してください(予約時に画像診断希望であることをお伝えください)。
- すでに総合診療科を受診されている場合は、獣医師が必要に応じて画像診断を放射線治療科に依頼、検査を行います。
- 放射線治療をご希望の飼い主さまは、まずはかかりつけ医からご予約をお取りください。なお、全身状態の把握のため、総合診療科をまずは受診してください(予約時に放射線治療希望であることをお伝えください)。
- 府中の動物医療センターを受診されている場合は、担当医とご相談の上、予約をお取りください。
なお、放射線治療を受ける間は約1か月程度、小金井に通院していただくことになります。
府中キャンパスの動物医療センターで15年間にわたり循環器科、軟部外科を担当しておりました。この度、小金井動物救急医療センターに配置換えとなり、総合診療科を受け持ちます。施設を移動しましたが、これまでと同様に飼い主さまならびに動物病院様のニーズに可能な限り応えたいと思っています。また、私は循環器疾患ならびに軟部外科疾患も引き続き診療いたしますので、その際は受付でご希望をお伝えいただければ幸いです。
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井芹 俊恵
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岩永 朋子
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許 懷哲
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櫛田 和哉
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田村 啓
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長谷川 寛
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平尾 大樹
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森田 祥平
待合室には犬のリードを繋いでおけるフックが数カ所配置され、飼い主さま同士の接触を避けられる広いスペースとなっています。
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診察室診察室は6室、そして特別診察室の計7室あります。全ての診察室で、電子カルテ上でレントゲンやCT・MRI検査、超音波画像などの検査所見を飼い主さまと一緒に確認することができます。
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処置室診察室の奥に処置室が配置されています。体重を測定できる処置台を中心に、救急対応ができるよう、麻酔器と人工呼吸器、麻酔モニターを配置してあります。また、通常のケージの他に、酸素吸入ができるケージを設置しています。
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内視鏡検査・歯科処置室麻酔処置が必要な内視鏡検査、歯科処置は、別途部屋を設けています。それぞれ麻酔器、麻酔モニターを処置台の周囲に配置し、歯科ユニット、内視鏡システムを設置しています。
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超音波検査室超音波検査室には、据置式の超音波診断装置と持ち運び可能なポータブル式超音波診断装置を配置しています。心臓や腹部などの超音波検査をここで行います。
(https://www.tuat.ac.jp/NEWS/info/20220819_01.html)
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検査室検査室では、CBC、生化学、凝固検査、血液ガス、尿検査、顕微鏡検査などを実施します。
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感染入院室感染入院室は犬、猫と部屋を分けられるように2室準備してあります。感染症対策として室外へ空気を漏れ出ない陰圧となっており、室内にオートクレーブ滅菌器を設置しています。
CTは撮影スライス厚0.25 mmとより超高精細な描出ができる撮影装置であり、X線を用いて全身の断層画像の検査ができます。MRIは1.5テスラでなおかつ短時間撮影が可能な撮影装置を導入しており、強力な磁石と電波を用いて脳や脊髄などの検査に用いられています。X線検査はより被曝量が少ないデジタルX線検査(DR)装置を導入しており、CT検査やMRI検査と異なり全身麻酔が不要で短時間で検査ができます。(https://www.tuat.ac.jp/NEWS/info/20220706_01.html)
また、検査室に隣接して覚醒室を配置し、そこで麻酔導入や検査後の覚醒を実施できるようになっています。
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手術室
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Cアーム室
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入院室
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大型犬入院室
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スタッフルームスタッフルームは各個人のデスクワーク作業や休憩のほか、日常的なディスカッションがしやすい場としてオープンスペースとなっており、スタッフルームには宿直室も別にあります。また、スタッフルームに隣接した会議室には手術室を見学できる窓があり、外部からの見学者が手術室に入室なくとも手術の様子を見学できるとともに、スタッフは手術室の様子をスタッフルームから把握することができます。
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セミナー室約72席のセミナー室があり、院内セミナーなどを行うことが可能です。また、3Fフロアは全9部屋のラボスペースがあり、常駐する外部検査会社へ検査を委託したり、共同研究の場を提供することが可能となっています。